orthostatic-dysregulation 起立性調節障害への漢方治療の効果は?

起立性調節障害でお困りの方に漢方という選択肢をご紹介します

「起立性調節障害に漢方治療は効果が期待できるの?」

「病院ではなく漢方治療をするメリットは?」

「起立性調節障害の治療を漢方で行うのがおすすめな人は?」

このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

起立性調節障害は小学生〜中学生や高校生など思春期の方が発症しやすい症状です。成長期特有の自律神経の乱れから朝起きることが難しくなったり、目は覚めても体が動かない、その他めまい、吐き気や立ちくらみを感じるなど様々な症状が見られます。また、大人でも症状を発症するケースもあります。

こじか漢方薬局にご相談いただいた方で、起立性調整障害が改善した事例

起立性調節障害は症状の回復に個人差があり、病院に通院して薬をもらってもなかなか治らないと悩まれる方が多く見られます。

本記事では、起立性調節障害への漢方治療の効果やメリットを紹介します。「病院の治療で治らなかった」「漢方治療で起立性調節障害を治したい」という方はぜひ参考にしてください。

なお、こじか漢方薬局では起立性調節障害の改善のための漢方治療に対応しています。オンラインでの漢方相談・処方にも対応しているので気軽にご相談ください。

「漢方を使った症状の改善って、どんな流れなの?」

「費用はどれくらい?」

といった漢方に関するそもそもの疑問を解消したい方は、こちらのページをご覧ください。

【初めての方へ】なぜ漢方を選ぶと良いの?治療の流れや費用について知りたい

起立性調節障害に漢方薬は治療効果が期待できるの?

起立性調節障害は特に若年層に多い病気で、立ちくらみ、吐き気、朝起きられない、疲労感が続く、人によっては頻脈などの症状に悩まされることが多くあります。

一般的な病院での治療薬が効かないケースも多く、他の代替療法を検討する人も増えてきています。

中でも、漢方薬は長年の伝統を持つ東洋医学の一環として注目されており症状改善を求める方々から支持を得ています。

漢方薬は人それぞれの体質や症状に合わせて処方されることで、起立性調節障害の症状の改善が期待できるのです。

病院の治療薬で治らなかった方でも効果を実感

起立性調節障害は「病院で処方された治療薬を試しても思うように改善が見られなかった。漢方薬ももらったけれど効かなかった」という声がよく見られます。

その背景として、病院の薬では個々の体質や症状の細かな違いに対応しきれない場合があるからです。

漢方薬局での漢方薬は、患者の体質や全体的な症状を見極めた上で処方され、病院とは違った効果の高い漢方薬を使うため、病院の治療薬では症状の改善が見られない場合でも起立性調節障害の改善が期待できるのです。

ただし、漢方薬は体質やホルモンバランスの改善を促す治療であるため、立ちくらみ、頭痛などは比較的早く無くなりますが、朝早く起きられるようになるなど、症状全体が改善するには一定の期間が必要です。

立ちくらみ、頭痛、食欲不振などのご症状は、比較的早期に改善しますが、根治には少し気長に取り組む必要があると思っていただければと思います。

以下では、漢方治療で起立性調節障害の改善が見られた方の体験談を紹介します。

こじか漢方薬局にご相談いただいた方で、起立性調整障害が改善したその他の事例

【Aさんの体験談】

高校生の頃に起立性調節障害と診断されたAさんは、数多くの病院を訪れましたがなかなか症状が改善しませんでした。

特に朝起きられない状態が続き学校に行くのも困難であったため、知人のすすめで漢方薬を試してみることにしました。

処方を決める際に体質や生活習慣を細かく診断され、体質や生活習慣に適した漢方薬を提供してもらえました。

その結果、少しずつ体の調子が戻り二ヶ月後には朝起きられる日が増えました。

Aさんは「諦めずに漢方に出会えて本当によかった」との声をいただいております。

※個人の感想であり、必ずしも成果を保証するものではありません

【Bさんの体験談】

中学生の息子が起立性調節障害になり、学校を休む日が続いていました。

何軒かの病院で診断を受けたものの処方された薬で大きな改善は見られませんでした。

そんな時に、漢方専門薬局を訪ね漢方薬を試すことになりました。

息子は最初こそ服用を嫌がったものの、親身になって自身の体の調子を確認してくれる漢方医との対話で少しずつ取り組むことができました。

「一ヶ月経つ頃には症状が緩和され、息子は日中の倦怠感がかなり軽減した」との声をいただいております。

※個人の感想であり、必ずしも成果を保証するものではありません

【Cさんの体験談】

40代のCさんは、大人になってから起立性調節障害を発症しました。

仕事を休むことが多くなり、生活全般に支障をきたすようになりました。

病院での治療はあったものの、症状の根本改善には至らず、精神的な辛さも抱える日々が続きました。

そんな中、友人からすすめられた漢方薬を試してみることに。

服用後、3ヶ月経つ頃には朝の疲労感や頭痛が軽減し心身ともに楽になりました。

「自分のペースで進められる治療法として、漢方はとてもありがたい選択肢でした」とCさんは振り返っています。

※個人の感想であり、必ずしも成果を保証するものではありません

【Dさんの体験談】

10代のDさんは、中学1年のGWごろからはほとんど寝たきりで、学校に行けませんでした。

その後、中3の秋までに週何回か通学できるようになっていましたが、どうしても公立高校を受験したくてご相談に見えられました。

3月の受験まで数か月でしたが、1か月目から朝起きられるようになり、無事受験できる体力を取り戻し、志望校に合格できました。その後も元気に通学しておられます。

「もっと早く漢方薬を飲んでいたら、俺の中学時代、もっと変わったんじゃないか」

そうおっしゃっていました。

※個人の感想であり、必ずしも成果を保証するものではありません

こじか漢方薬局にご相談いただいた方で、起立性調整障害が改善した他の事例

起立性調整障害の原因や中高生や大人に見られる症状は?

起立性調整障害は、主に自律神経の乱れによって引き起こされる疾患です。

自律神経の調整がうまくいかなくなることと成長ホルモンの関係で、朝起きられない、立ち上がった際にブラック、倦怠感などの症状を引き起こします。

中高生や大人など、幅広い年齢層に発症しますがそれぞれの世代で異なる症状が見られます。

起立性調整障害の原因は自律神経の乱れ

起立性調整障害は、交感神経と副交感神経のバランスが崩れることが原因で発症します。

自律神経は、心拍数や血液循環、体温などを調整する役割がありますが、ストレスや生活習慣の乱れ、睡眠不足が原因でその働きが正常に機能しなくなる場合があります。

通常、立ち上がる際には心臓の血流が調整され体に必要な血液が供給されますが起立性調整障害ではその調整が遅れたり不十分になったりすることで「朝起きられない」「血圧の低下やめまいがする」などの症状が発生します。

起立性調節障害のメカニズムには成長期のホルモンバランスの変化や思春期特有のストレスも関連していると考えられており若年性におおく見られる症状とされています。

子どもや中高生によく見られる起立性調整障害の症状

子どもや中高生に特徴的な起立性調整障害の症状には、朝起きられない、立ちくらみを頻繁に感じる、長時間立っていられないといった症状がみられます。

また、慢性的な疲労感や集中力の低下が起こり、学業や日常生活に影響を及ぼす場合もあります。

特に成長期の子どもはホルモンバランスの変化が大きいため、症状を訴える子どもが多い傾向にあります。

大人によく見られる起立性調整障害の症状

大人に見られる起立性調整障害の症状は、子どもや中高生とは異なる場合があります。

多くの場合、大人は立ちくらみやめまいに加えて、就労環境におけるパフォーマンス低下や慢性的な疲労感を訴えることが多いです。

長期的なストレスや不規則な生活、過労などが原因となり、自律神経の乱れが引き金となります。

特にデスクワークで長時間同じ姿勢を保つ人や、不規則な睡眠サイクルを持つ人に発症しやすい傾向があります。

症状が進行すると、朝の起きる困難さや、日常生活をいつも通り送ることが困難になることもあります。

病院の薬でなく漢方で起立性調節障害を治療するメリット

薬でなく漢方で起立性調節障害を治療するメリットを4つ紹介します。

  • 原因の分からない病気の予防につながる
  • 早い段階で治療を開始しやすい
  • 副作用のリスクが抑えられる
  • ホルモンバランスが整う

漢方治療のそれぞれのメリットを確認していきます。

原因の分からない病気の予防につながる

漢方治療は、単に症状を抑えるのではなく、体全体の調和を取り戻すことを目指しています。

このため、根本的な原因が不明とされる病気や症状に対しても効果が期待できる場合があります。

起立性調節障害はストレスや体質の影響を受けやすいとされているため、西洋医学のように表面的な治療だけでは限界を感じることもあります。

漢方は体質やホルモンバランスを整えることにより様々な症状の改善が期待できるのです。

これにより、現在の症状だけでなく将来的な健康リスクも軽減できる可能性があるのが魅力です。

早い段階で治療を開始しやすい

漢方薬は病院で処方される薬と違い、症状が軽い段階でも使用しやすいのが特徴です。

特に起立性調節障害のように徐々に症状が現れる疾患の場合、悪化する前から治療を始めることで、より効率的な効果が期待できます。

西洋医学では症状が明確化しないと診断がされづらい傾向にあります。

一方で、漢方では体調の違和感を感じた段階から始めることが可能です。

そのため、早い段階から起立性調節障害の進行を防ぎつつ日常生活への影響を最小限に抑えることができるのです。

副作用のリスクが抑えられる

西洋医学の薬には、効果が期待できる反面、副作用が伴う場合があります。

一方で漢方薬は自然由来の成分を使用しているため、身体への負担が少ないのが特徴です。

起立性調節障害の治療では、長期間薬を使う場合もあるため副作用は大きな懸念材料となります。

個々の体調や体質に合わせて処方される漢方薬は、必要以上に体を刺激せず、副作用のリスクを抑えられる点が大きな利点です。

ホルモンバランスが整う

漢方薬の中にはホルモンバランスを調整する効果が期待できるものも多くあります。

起立性調節障害は、思春期の子どもに多く発生し、この時期にはホルモンの変化が大きな要因となることが考えられています。

漢方は体全体の調和を図ることで、ホルモン分泌の正常化をサポートし不安定な体内環境を整える手助けをしてくれます。

これにより、症状の軽減だけでなく心身の安定性も向上し生活の質を高めることが可能なのです。

こじか漢方薬局にご相談いただいた方で、起立性調整障害が改善した事例

起立性調節障害の治療を漢方で行うのがおすすめな人

起立性調節障害は日常生活に大きな支障をきたすことが多く、治療法を探している方も少なくありません。

漢方治療は症状に加えて体全体のバランスを整えられる治療法として注目されています。

漢方治療がおすすめな人の特徴を紹介します。

  • 病院の薬で症状が改善しなかった人
  • 副作用のリスクを抑えて治療をしたい人
  • 症状を改善しながら体調も整えたい人

それぞれ参考にしてください。

病院の薬で症状が改善しなかった人

病院やクリニックで処方された薬を利用したにも関わらず、起立性調節障害の症状があまり改善しないという方は少なくありません。

西洋医学の薬は特定の症状にフォーカスする一方で、個人の体質の差や根本原因にアプローチしきれない場合もあります。

一方で、漢方はその人の体質の改善を重視して処方されるため、症状の根本に働きかけることが可能です。

こじか漢方薬局では、病院で使用する漢方薬とは違うものを使うため、より効果的になるケースもしばしば見られます。

西洋薬の効果が感じられないときは、漢方治療を試してみると症状の改善が期待できることがあります。

副作用のリスクを抑えて治療をしたい人

多くの起立性調節障害の患者様が懸念するのは、薬物治療に伴う副作用です。

西洋薬の場合、一定の効果が期待できるものの副作用のリスクを伴うことが少なくありません。

一方、漢方薬は自然由来の成分を使用することが多く副作用が比較的少ないとされています。

身体への負担を最小限にしつつ、より自然に症状を改善したいと思っている方には漢方治療が良い選択となるでしょう。

症状を改善しながら体調も整えたい人

単に起立性調節障害の症状を抑えるだけでなく、体調全般を整えたいと考える方にも漢方治療はおすすめです。

漢方では「未病を治す」という考え方を重視しており、体のエネルギーバランスや血流の改善、消化機能の向上などを通じて症状の緩和と共に健康全体の底上げを目指します。

起立性調節障害の症状を抑えるだけでなく、生活全般の質を高めたいと考える方はぜひ検討してみる価値があります。

起立性調節障害の漢方治療を進める流れ

起立性調節障害の漢方治療を進める流れを5つの流れで紹介します。

  • 【ステップ1】漢方薬局のオンライン相談を予約
  • 【ステップ2】オンライン問診票を記入
  • 【ステップ3】オンラインでのお悩み相談
  • 【ステップ4】漢方薬の発送
  • 【ステップ5】届いたら服用を開始

起立性調節障害の漢方治療をスムーズに進められるように参考にしてください。

こじか漢方薬局にご相談いただいた方で、起立性調整障害が改善した事例

【ステップ1】漢方薬局のオンライン相談を予約

最初のステップは漢方薬局のオンライン相談を予約することです。

インターネット上で予約システムを利用し、都合の良い日程と時間を選びます。

日頃忙しい方や外出が難しい方にとって、オンラインでの相談は非常に便利です。

漢方専門の専門家に起立性調節障害の症状や生活パターンを詳しく伝えることが重要です。

予約の際は、症状の詳細や現在の服用薬についての情報をまとめておきましょう。

西洋医学にも精通した薬剤師が運営する、こじか漢方薬局のオンライン相談は以下のボタンからご予約いただくことができます。

【ステップ2】オンライン問診票を記入

予約が完了したら、次にオンライン問診票を記入します。

問診票では、現在の体調、症状の状況、生活習慣、食事内容、ストレスの有無など様々な情報を記入してください。

自身の症状を正確に記入することで治療を担当する漢方薬剤師が適切な漢方薬の処方が可能となります。

【ステップ3】オンラインでのお悩み相談

問診票の記入が終わったら、次にオンラインでのお悩み相談を行います。

この相談では、記入した問診票をもとに、漢方薬の専門家からのヒアリングが行われます。

オンライン相談の際は不安な点や理解が難しい点などをしっかり確認しておきましょう。

【ステップ4】漢方薬の発送

相談が完了し、治療に用いる漢方薬が処方されたら薬局から自宅へ漢方薬が発送されます。

患者の体質や症状に合わせた漢方薬が処方されます。

【ステップ5】届いたら服用を開始

漢方薬が届いたら、いよいよ服用を開始します。

漢方薬は即効性を求めるものではなく、継続して飲み続けることで身体の内側を整え症状を改善していきます。

服用の際は医師や薬剤師からの指示通りに飲むことが大切です。

服用を開始した後、体の変化を記録しておくと、経過観察や次のオンライン相談の際に役立ちます。

継続的な服用と生活習慣の見直しによって起立性調節障害を改善していきましょう。

漢方薬の服用方法

漢方薬は服用方法を守ることで高い効果を得ることが期待できます。

体質改善や症状を緩和するためには、用法やタイミングを正しく守りましょう。

以下では、漢方薬の適切な服用方法を紹介していきます。

食事前や食間など空腹時に飲む

漢方薬は一般的に食事をする前、もしくは食間の時間などの空腹時に飲むのが最も効果的が期待できるとされています。

食事の後では胃に食べ物が入っているため、漢方薬の吸収が遅れてしまう可能性があります。

そのため、朝食の30分前や、昼食と夕食の間の時間帯に服用すると良いでしょう。

ただし、胃が弱い方や特別な指示がある場合は、食後に服用することもありますので、医師や薬剤師の指示に従うようにしてください。

水や白湯を先に口に含んで飲む

漢方薬は水または白湯で服用するのが一般的です。これにより、薬の成分がしっかりと溶け、吸収されやすくなります。

特に粉末状の漢方薬は喉に引っかかることもあるため、先に水や白湯を口に含んでから飲むとスムーズに飲み込めます。

冷たい水ではなく、常温や温かい水を使うと胃腸に優しく、薬の効果も活かしやすくなるでしょう。

小さな子どもが服用する場合は子ども用ゼリーを利用する

漢方薬は味や匂いが独特なため、小さな子どもが嫌がることがあります。

その場合は、子ども用のゼリーやジャムなどを活用して薬を包み込みながら飲ませる方法が有効です。

また、ゼリーがない場合でも甘い飲み物や食べ物と一緒に混ぜることで飲みやすくなります。

子どもの様子を見ながら工夫して薬を摂取できる環境を整えましょう。

漢方薬を服用する際の注意点  

漢方薬は自然由来の成分を使用した薬であるため、比較的安全だと考えられています。

しかし、正しい服用方法を守らなければ副作用や思わぬ健康被害を引き起こす可能性もあります。

特に、他の薬との相互作用や服用方法には注意が必要です。

漢方薬を安心して服用するためには、しっかりとした知識を持ち適切な服用方法を理解しておくことが大切です。以下でそれぞれ確認していきます。

他の薬や漢方薬と併用する場合は必ず薬局に相談する

漢方薬は一緒に摂取した他の薬の効果を増強したり減弱したりするリスクがあります。

例えば、西洋薬と併用することで思わぬ副作用や体内での薬効バランスが崩れる可能性があります。

また、異なる漢方薬同士を併用する場合も同様で、成分が重複して作用が強くなりすぎたり効果がなくなったりすることがあります。

そのため、薬の併用をする場合必ず専門家に相談し、安全な服用方法を確認することが重要です。 

こじか漢方薬局にご相談いただいた方で、起立性調整障害が改善した事例

ジュースや牛乳などで飲むことを避ける

漢方薬は一般的に水またはぬるま湯での服用が推奨されています。

ジュースや牛乳で飲むと薬の有効成分が吸収できず効果が感じられにくくなることがあります。

特に、柑橘系のジュースやアルコール類は、漢方薬の成分と化学反応を起こし作用を変化させることもあります。

漢方薬の効果を十分に得るためには、医師や薬剤師の指示を守り余計なリスクを回避することが大切です。  

服用して体に異変を感じたら早めに薬局に相談する

漢方薬を服用後に気分が悪くなったり、体に異常な変化を感じた場合は、そのまま服用を続けず、速やかに確認を取ることが必要です。

漢方薬は体質に基づいて処方されるものですが、人によっては副作用やアレルギー反応を引き起こす場合があります。

副作用が重大な健康問題につながることもあるため、少しでも違和感を感じたら専門家に相談をしましょう。

早い段階で適切な対応をすることで体への負担を最小限に抑えることができます。 

起立性調節障害でよく処方される漢方薬

漢方薬は体質や個々の症状に合わせて選ばれるため、効果的な治療が期待できます。

起立性調節障害に対して特によく用いられる漢方薬を解説します。

  • 苓桂朮甘湯
  • 柴胡桂枝湯
  • 当帰芍薬散
  • 半夏白朮天麻湯
  • 小建中湯

それぞれの漢方薬の特徴を確認しましょう。

苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)

苓桂朮甘湯は、めまいや立ちくらみ、さらに吐き気や体のだるさといった症状に対して用いられる漢方薬です。

苓桂朮甘湯は体内で水分代謝が滞る「水毒」と呼ばれる状態の改善効果が期待できます。

特に体内の余分な水分を排出し、めぐりを良くする効果があります。

起立性調節障害の患者にとって、水分バランスの改善は症状改善に重要な役割を果たします。

柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)

柴胡桂枝湯は、虚弱体質やストレスによる体調不良を抱える方に適した漢方薬です。

ストレスによって自律神経のバランスが乱れた状態を整え、不安定さをサポートしていきます。

この薬には、柴胡(さいこ)や桂枝(けいし)をはじめとした多種類の生薬が含まれています。

特に、夜寝れない体がだるい、疲れやすいといった倦怠感にも有効です。

自律神経の調整は起立性調節障害の改善に必要不可欠であるため柴胡桂枝湯を服用することで症状の改善が期待できます。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

当帰芍薬散は、主に血流を改善することを目的として使用される漢方薬です。

体質が冷えやすく、血の巡りが悪いことが原因で起きる症状の治療に適しています。

当帰(とうき)や芍薬(しゃくやく)などの生薬が含まれ、特に貧血傾向にある人や、疲労感が強い人に効果が期待されます。

血液循環の改善は、起立性調節障害によるめまいや冷え手足のしびれを軽減する効果が期待できます。

半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)

半夏白朮天麻湯は、めまいや頭重感、吐き気、多汗などの症状を和らげるためによく使われる漢方薬です。

特に体力が低下している場合や胃腸が弱い方に効果があり、起立性調節障害の患者にも処方されることがあります。

半夏(はんげ)や白朮(びゃくじゅつ)、天麻(てんま)といった生薬が含まれており、体内の巡りを整えることで起立性調節障害の症状の改善が期待できます。

また、半夏白朮天麻湯は消化器の働きをサポートする効果も併せ持つため、体全体のバランスを取るのに役立ちます。

小建中湯(しょうけんちゅうとう)

小建中湯は、体力が低下している人や子どもの虚弱体質の改善に適した漢方薬です。

小建中湯は身体を温め、免疫力を高める効果が期待できます。

構成する生薬には、桂枝(けいし)や芍薬(しゃくやく)などが含まれ、特にお腹の冷えや食欲不振が見られる人に効果的とされています。

体質を徐々に改善することで、起立性調節障害の症状を和らげることが期待できます。

ただ、体質によって使うお薬が違うため、漢方薬局ではこれ以外のお薬を使うことも多くあり、これらだけではなかなか治らないと考えていただいた方が良いかもしれません。

漢方に関するよくある質問

漢方についての疑問や不安を抱えている方は多くいます。

最後に漢方治療に関するよくある質問を紹介します。

  • 西洋医学と東洋医学(漢方)の違いは?
  • 同じ症状でも人によって処方される漢方薬が異なることがある?
  • 起立性調節障害の予防法はある?

それぞれ確認して疑問や悩みの解消に役立ててください。

西洋医学と東洋医学(漢方)の違いは?

西洋医学と東洋医学では治療のアプローチが異なります。

西洋医学は主に「症状」に焦点を当て、その原因を直接治療することを目的としています。

一方、東洋医学である漢方では体全体のバランスを整えることを重視しており「未病」を防ぐ考え方が基本です。  

東洋医学(漢方)では、その人の体質や症状全体の傾向から適切な治療を選択し改善を目指します。

同じ症状でも人によって処方される漢方薬が異なることがある?

これは漢方の特徴の一つです。漢方では「個々の体質」や「原因の違い」に基づき治療法を決定します。

同じ症状でも、体が冷えやすい方と熱がこもる方では処方される薬が異なる場合があります。  

例えば、胃の不調を訴える患者さんが2人いた場合、一方は食欲不振が目立ち、他方は胸焼けが中心の症状といった違いがある場合もあります。

それぞれの原因や症状に適した漢方を用いることで、自然治癒力を引き出し根本的な改善を目指していくのです。

起立性調節障害の予防法はある?

起立性調節障害の予防には、基本的な生活習慣の見直しが大切です。

規則正しい睡眠、適切な栄養の摂取、適度な運動がその基本となります。

また、生活のリズムを整えることも重要で、早寝早起きや休日も含めた一貫したスケジュールを心掛けるのがおすすめです。  

ストレスが体に与える影響も大きいため、自律神経が乱れないよう心身のリラクゼーションを意識しましょう。

そして一番大事なことは、スマホの見過ぎをしないことです。
寝る2時間前にはスマホは手の届かない所に置きましょう。

起立性調節障害でお悩みの方はこじか漢方薬局の無料オンライン相談をご利用ください

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お子様やご自身の体調が気になる場合や症状改善のためにどんな漢方が良いのか迷っている方は気軽に当薬局にご相談ください。

オンラインならお忙しい方でも気軽にご相談できます。

お一人おひとりの状況に合わせた丁寧なカウンセリングで、体質の根本から症状の改善を目指します。自宅で漢方についてのご相談や漢方薬の受け取りをご希望の方はお気軽にご相談ください。

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