message 代表の思い
- 薬剤師・認定薬剤師
- 国際コーチ連盟認定アソシエイトコーチ
- コーチングプラットフォーム認定コーチ
- メディカルハーブコーディネーター
- NR・サプリメントアドバイザー
京都薬科大学大学院修了
卒業後、新薬メーカーの研究所に就職、大学病院への国内留学を含め医薬品開発に携わる。
両親の病気をきっかけに代替医療に興味を持ち、漢方薬をはじめ、サプリメント、フラワーエッセンス、ホメオパシー他、さまざまな療法の講習会に参加。
また、前後して病気と心の問題について関心を持ち始め、カウンセリングの勉強をスタートさせる。
現代での漢方薬の有用性を確信し、その効用を広めたい気持ちから会社を退職、漢方薬を中心に取り扱う調剤薬局を開業。
在宅ホスピス医と連携し、末期患者さんへの訪問も多数経験する傍ら、並行してカウンセリングなど心のケアの勉強も続ける。平成25年より某統合医療内科漢方外来担当。
一般的な治療で改善が見られなかった方への、こころと体の両面からアプローチを実践する医療現場での経験を積む。国際コーチ連盟認定コーチ。
漢方治療での体の治療と、メンタルケアを合わせた治療に取り組む。
「動脈、静脈を塗り分けるのが楽しい」
人体に興味を持った少年時代
近親者に医療関係者が多かったり、私の母がもともと病気がちだったりと、幼い頃から医療の世界が身近な環境で育ってきました。
そこから自然と、人体について興味を持つようになりました。
例えば、動脈、静脈というものがあったり、内臓が特定の位置にあったり、人間の身体ってぼんやりできているわけではなくて、いろんな要素が複雑に組み合わさってそれぞれが役割を担ってできている。
そしてそういうものを脳がコントロールしていて、感情とも結びついている。
こういったことがすごく面白かったですね。
製薬会社に就職したものの...
利益追求を優先した方針に疑問
大学では薬学部に進学して、そのまま製薬会社に勤めるようになりました。
ところが、会社の方針と自分がやりたかったこととのズレを感じました。営利企業ですから、当然ニーズの大きなところに開発を集中させるんです。
仕方のないことだとわかってはいたんですが、私がやりたかったのは「ひとりひとりをしっかり診て、その人にあった対策を打っていくこと」。
きっかけがあってその会社から離れることにはなるのですが、その後も西洋医学の現場で経験を積みました。
京都大学病院、関西医科大学病院で計5年、みっちりと薬学だけでなく、医学―診断・検査・検査結果の評価、治療方針の決定など―を日々の臨床の中で学んでいきました。
今こそ当たり前になりましたが、臨床薬剤師という分野ですね。
当時はまだ病棟に薬剤師があがることは少なく、他の薬剤師が薬局で調剤していた中、私は病棟に医師と一緒に病室を回っていました。
このとき「あなたみたいな薬剤師が現場に必要です」と言われたのは嬉しかったですね。
私はやっぱり、患者さんと直に接することで生き生きできるなあと思いました。
この頃身につけた西洋医学の知識と経験は、漢方薬を扱うようになった今にもすごく生きています。
両親が要介護になったことが
きっかけで導かれるように
開業の道へ
独立のきっかけの中で大きかったのは、両親の介護が必要になったことです。
両親のもとに往診ドクターが来てくれていました。
介護をしている中で、ドクターが診てくれるとほっとするんですよね。子どもの頃抱いた、医療に対する気持ちを再確認できました。
そんなある日、「こうすれば自分の薬局を開業できるんじゃないか?」とふとひらめき、行動に移したところ、縁が重なって準備を整えることができたんです。
こうして開業したのが、こじか薬局(生駒南田原店)でした。
「久吉くんは、久吉くんの山に
登ればいいじゃない」
漢方とのご縁は、1990年代からです。
両親の病気をきっかけに、心身の不調に対応するのは、西洋医学だけではないのでは?といろんな方法を本格的に試すようになっていきました。その中で、一番効果や可能性を感じたのが漢方でした。
漢方には数千年の歴史があります。
当初は、そんな膨大な情報を消化して自分のものにすることは到底難しいのではと思っていたのですが、ある先生に
「歴史は歴史。久吉くんは、久吉くんの山に登ればいいじゃない」
と言っていただいたり、コーチングという手法を勉強する仲間たちや妻から背中を押されたり、たまたま場所のご縁があったりして、現在のこじか漢方薬局が生まれました。
心身の不調を謎解きし、
すべてのひとが、
自分をあきらめない世界を作る
そこからすでに5,000名を超える患者さんと向き合ってきました。
私個人の情熱は子どもの頃から変わらないんです。
心身の不調を謎解きするように原因を解明して、患者さんと一緒になって治していきたい。
今の世の中、皆さんがんばりすぎなんです(笑)
もうすでに充分、がんばっている。
それでも心や体がついてこなくて、悲しんだり苦しんだりしているのであれば、私たちはそこに漢方の力を使ってあげたい。
「痛くてふつうだから」「治せるものじゃないから我慢してます」
そうやって無理やり自分に言い聞かせて、なんとかがんばっている人たちの力になりたい。
すべての人が自分をあきらめない、そんな世界を目指して毎日取り組んでいます。
1
いろいろな方法を試したけれど解決しなかった症状
2
逆に「些細なこと」「自分が我慢すればいいだけ」と放っておいている症状
どちらの方にも、気軽に相談に来ていただきたいですね。
私は、漢方薬剤師こそ、西洋医学にも精通しているべきだと思っています。
漢方はあらゆる症状や病気に効果があることがわかっていますが、患者さんの症状や状況によって、西洋薬の方が早く対応ができることもあるからです。
患者さんにとってベストな選択肢をとれるように。
漢方はあくまでその選択肢のひとつなんです。
手段にこだわってしまって、手遅れになることがないようにというのが一番の思いです。